映画「ラストレター」、キャストが魅せる演技に心奪われる感動のストーリーは必見。

映画

前略 空の上のアイツ

5年前の初冬に、何も言わずに突然居なくなったけど、どうしてる?
今年はラグビーワールドカップ日本大会で、盛り上がったぞ。

お前の生まれ育った場所でも開催されたんだ。
実は、オレ、生で観戦したんだ。ひとりで。
映画「ラストレター」を観たら、

何だかお前に手紙を出したくなったんだよ。

映画「ラストレター」あらすじ

裕里(松たか子)の姉の未咲が、亡くなる。

裕里は葬儀の場で、未咲の面影を残す娘の鮎美(広瀬すず)から、未咲宛ての同窓会の案内と、未咲が鮎美に残した手紙の存在を告げられる。未咲の死を知らせるために行った同窓会で、学校のヒロインだった姉と勘違いされてしまう裕里。そして、初恋の相手・鏡史郎(福山雅治)と再会。

勘違いから、裕里と鏡史郎の不思議な文通始まる。

裕里は、未咲のふりをして、手紙を書き続ける。その内のひとつの手紙が鮎美に届いてしまったことで、鮎美は鏡史郎(回想・神木隆之介)と未咲(回想・広瀬すず)、そして裕里(回想・森七菜)の学生時代の淡い初恋の思い出を辿りだす。

ひょんなことから彼らを繋いだ手紙は、未咲の死の真相、そして過去と現在、心に蓋をしてきたそれぞれの初恋の想いを、時を超えて動かしていく―――

ラスト、時を超えた手紙に、間違いなく涙する。

デジタルの時代だからこそ、手紙

観終わった後、しばらく余韻に浸りたい。

そう思わせるエンディングに、心から感謝したい。

人を想うって気持ちは、本当にいい。

映画「ラストレター」で印象的だったのは、

「手紙」「すれ違い」の妙だ。

「手紙」に文字を落とし込むとき、届ける相手のことを想像し、

思い描く。

この時点で、人を想う気持ちが加わる。

手紙を受け取った人は、手紙に込めた想うを文字から感じる。

メールやLINEが発達して、スピードや感情の伝え方が変わっているけれど、「手紙」はなくならないで欲しい・・・

そう願って仕方がない。

手紙は、届くまでの時間があるからこそ、

そこにすれ違いが起きる。

そして、そこにドラマが生まれる。

美しい映像と俳優たちの素晴らしい演技、

悲しい状況の中でも、光を感じさせてくれるストーリーに手放しで感動できる映画だ。

森七菜の自然な演技、虜に

素敵なストーリーの中で心奪われた俳優がいる。

森七菜さんだ。

松たか子さん演じる裕里の娘と裕里の学生時代を演じる。

演技の自然さと透明感のある何とも言えない清廉さに、引き込まれてしまった。

回想シーンで、裕里が鏡史郎から姉宛てへの手紙を

渡していなかったことを責められたときの、

返しとその表情が何とも言えず、涙がこぼれた。

こういう恋ができるのも、青春の特権だ。

人生100年時代。

人生の半分を超えた大人たちにも、

もう一度、「青春」が来るとしたら、

こういう恋ができるかもしれない。

そんなことさえも期待させてくれる明るい未来をも

感じさせてくれる映画だった。

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