映画「ひとよ」あらすじ
「あなたたちが生まれた夜、わたしがどんなに嬉しかったか。」
どしゃぶりの雨降る夜に、タクシー会社を営む稲村家の母・こはる(田中裕子)は、愛した夫を殺めた。
それが、最愛の子どもたち三兄妹の幸せと信じて。
そして、こはるは、15年後の再会を子どもたちに誓い、家を去った—
時は流れ、現在。
次男・雄二(佐藤健)、長男・大樹(鈴木亮平)、長女・園子(松岡茉優)の三兄妹は、事件の日から抱えたこころの傷を隠したまま、大人になった。抗うことのできなかった別れ道から、時間が止まってしまった家族。そんな一家に、母・こはるは帰ってくる。
「これは母さんが、親父を殺してまでつくってくれた自由なんだよ。」
15年前、母の切なる決断とのこされた子どもたち。
皆が願った将来とはちがってしまった今、再会を果たした彼らがたどりつく先は—
みんなの反応は?
https://twitter.com/baramusi/status/1194086894231003137?s=21
聖母こはる、子どもをただ見守る
自分が田中裕子さん演じるこはるだったら、、、
許されない罪を犯してしまい、刑務所で罪を償うため15年もの歳月、子どもたちに会えない。
この想像がリアルにできてしまうと、絶対に罪は犯さないだろう、そう感じました。
こはるは、暴力を受け続ける最愛の子どもたちを守るために、その子たちの父親で、自分の旦那の命を奪い、罪を償う決断をします。
善悪を問えば、当然、悪です。ただ、悪を持って、悪を制するです。子どもたちに自由な人生を与えるために、自ら犯罪者となることを決断したこはるの選択を、私は否定することはできませんでした。
一方で、残された子どもたちにとって、自分たちは守られたのか、自由になれたのか、と言えばそんなことはなく、社会から苦しめられ続けています。
オープニングからエンディングまで、胸を苦しめられた、本当にキツイ映画でしたが、この家族はぶつかり合いながらも、いつも側にいる。
1人じゃない。
こはるにしても、長男・大樹にしても、次男・雄二にしても、長女・園子にしても、大樹の妻・二三子にしても、強く生きていけるのは、いつだって味方がいる、1人じゃないってことです。
家族で向き合うことの大切さを考えさせられた作品です。
家族を想うことができる映画です。