映画「楽園」あらすじ
青田に囲まれたY字路で起きた少女失踪事件に翻弄される人々を描くサスペンス。
未解決のまま12年の時を経て、同じY字路で再び惨劇が起きます。容疑者として住民から追い詰められる青年(綾野剛)と12年前の被害少女の親友(杉咲花)、そしてY字路に続く集落で孤立を深める男(佐藤浩市)。3人の運命はつながり、想像を絶する事件へと発展します。
みんなの反応は?
失踪児童の最後の目撃者で、周囲の叱責交じりの視線の中で、12年間の孤独と悔恨と贖罪で身を浸していた湯川紡(杉咲花)の物語も並行して語られる。逃げ出すように上京した彼女を逃がさない地元のしがらみと、消せない過去の記憶。彼女の「楽園」はどこにあるのか。ここも注目です。感想オシマイ。 pic.twitter.com/GIQIN5Hjg9
— 銀色のファクシミリ (@Iin5cjYdKrAm26D) October 20, 2019
『楽園』
— ku-pa- (@4410_Kupa) October 26, 2019
原作未読。予告編くらいしか情報を入れないで観たので、少女失踪事件以外に後半はあの事件がモデルと気付いて唸った。田舎の人間関係がクソであるというお話。綾野剛も佐藤浩一もジョーカーになっちゃえよと思いながら観てた。 https://t.co/ZqDzjcy6ct
「楽園」鑑賞。
— 箱田 博之 (@5610Hiro) October 21, 2019
日本人特有の「村」社会と「生きる」ということを真っ直ぐに描いた作品。
観る人によって色々と感想が出てきそう。
【楽園 感想】
— 【eggplant】イクヤ (@ikuya198_) October 27, 2019
本当に心から悪いことをしでかそうと罪を犯す犯罪者は少ないのかもしれない。
理想とする幸せや求める姿がどこかで犯罪に繋がっていて、楽園は個人の心の中にのみ存在する。幻想でしかない。
ただ、、観ていて辛かった。
集団心理の恐ろしさ。
楽園を観ているとはどうしても思えない。 pic.twitter.com/nRDhIEycUp
もやもやがグルグル回る
★★☆ 星2つ
エンドロールを見終わってもなお、モヤモヤしている自分がいます。
被害少女の愛華ちゃんは、結局どこに行ったのか。
犯人は誰なのか。
テレビのサスペンスドラマと同じ感覚で観てしまうととてつもないモヤモヤが収まりきれなくなってしまいます。
愛華ちゃんは、中村豪士(綾野 剛)が殺害した。
そう思うことで、藤木五郎(柄本 明) も、紡(杉咲 花)、住民も、
そして、映画を観た私自身も事件に終止符を打つことができ、結果として、救われるのだと思う。
前半は、 綾野剛演じる豪士を中心として話しが展開します。
外国から日本へやってきて、慣れない土地で慣れない暮らしを母と共に送っていたため、周囲には溶け込めず、孤独を抱えています。
最期は、住民に愛華ちゃん失踪の犯人にされ、その恐怖からパニックに陥り、
焼身自殺してしまう衝撃の結末を迎えます。
そして後半は、佐藤浩市演じる善次郎を中心として展開します。
限界集落となった村に戻ってきた善次郎は、その土地に溶け込もうと草刈りをしたり、修理を行ったりと可能な限り住民の役に立とうと活動します。
しかし、そこは閉鎖された村。新参者へのあたりは強く、ちょっとした擦れ違いから村八分に。
愛する妻を亡くし、失意の中で故郷に戻ってきたにもかかわらず、そこにはもう自分の居場所はなく、ついには住民を殺害してしまいます。
この映画は、孤独を抱えた人間の描写を描いた作品です。
人間は孤独です。
でも、ひとりじゃない。
そう感じられたとき、強くなれるのだと思う。
心優しい人は、気がつくと孤独を抱えてしまい、
心優しい故に、周りの人から標的にされ攻撃される存在になってしまう。
失踪した愛華ちゃん、実は孤独で、
みんなからもっと関心を持ってもらいたくて、
自ら失踪したのではないか・・・そんなことまでも考えてしまいます。
清々しさなどなく、終始重々しい空気感の中で、話しは進んでいくけれど、
モヤモヤの中に小さな光が見えるようなそんな気持ちになる映画でした。