ゴジラ-1.0 体と心の震えが止まらない。音で感じた圧倒的破壊力

映画

映画館で映画を見て、こんなに震えたのはいつ以来だろう。
唸り声が耳から離れない、いつまでも。
どこからか聞こえてくる気がする。

「ゴジラが来る」

ここまでゴジラを怖い存在に感じたことはない。

映画「ゴジラ-1.0」あらすじ

舞台は戦後の日本。戦争によって焦土と化し、
なにもかもを失い文字通り「無(ゼロ)」になったこの国に、
追い打ちをかけるように突如ゴジラが出現する。

ゴジラはその圧倒的な力で
日本を「負(マイナス)」へと叩き落とす。
戦争を生き延びた名もなき人々は、
ゴジラに対して生きて抗う術を探っていく。

(引用 https://eiga.com/movie/98309/

「音」の破壊力が生んだ体の震え

浮袋を口から出してプカプカと深海魚が浮かぶ。
遠くから聞こえてくる唸り声。
ゴジラが現れる。

異様で、不気味な光景の中、
巨大なゴジラが海面に現れて、暴れる。

やがて、戦争で焦土と化した東京へ上陸する。
ズシンズシンと地響きとともに銀座へ。
復興の象徴であるビルを瞬く間に破壊する。

ゴジラの唸り声やズシンという足音が
とにかく怖い。

「音」がすごかった。
その破壊力で、胸の奥深くにまで到達し、抉ってくる。
冒頭からラストまで、僕の体を震えさせた。
そして、見終わった今も、遠くの海を見ると、
ゴジラのあの唸り声が耳の奥に聞こえてくるようで、
再び、体が震えてくる。

生きるために戦う姿に心が震える

終戦直後の日本が舞台。
戦争によって焦土と化した東京で、
戦争中の自分の不甲斐なさに苦しみながら生きる
神木隆之介さん演じる主人公の敷島の生き様に心が震えた。

特攻隊員でありながら、
生きて日本へ、家族のもとへ帰ってくるために
戦いの最前線から逃れたが、ゴジラが現れ、
多くの人の死に直面。
何もできなかった自分を責め続ける。

やがて、守る人ができ、
今度は自ら立ち上がり、ゴジラに挑む。

一人じゃないと感じたとき、強くなれる

大切な人や仲間の存在が、
敷島に力を与え、ゴジラと戦う勇気をくれた。
何者でもない男が戦う姿に心が震えた。

映画「ゴジラ-1.0」まとめ

映画館を後にしてもなお、
体が震えているこの感覚は新鮮だ。

帰り道、遠くに見える夜の海を見ながら、
ゴジラの存在を感じ、再び体が震える。

映像と音。
スクリーンの中にいる人の目線が
間近でゴジラを見ているように感じさせる。
迫力ある映像と音に観客は完全にやられる。
この体感は映画館でしか味わえない。

そして、「ゴジラ-1.0」ははっきりと
戦争反対を訴えている。

生きてもなお、苦しみを生む戦争を
恨まざるを得ない。
大切な人のことを想い、
ゴジラに立ち向かう。

生きていていいのかと自問自答していたのに、
生きたいと誓う敷島の姿には強く共感した。
今この時間も世界では戦争が続いている。
一日も早い平和な世界を祈らずにはいられない。

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