「スラムダンク」は、人気連載マンガでアニメ化もされ、
バスケットボール好きな少年たちだけでなく、
登場人物が発するコトバがビジネスマンの背中を押すなど、
多くの人に影響を与え続けている。
漫画が連載されていた1990年代、
当時の中高生だったファンは40、50歳代。
漫画家井上雄彦さんが自ら監督、脚本を務めた。
友人が作品に熱狂しているのを知ってはいたが、
自分が触れてこなかった青春時代の一ページに
「THE FIRST SLAM DUNK」で逆戻りしてみた。
『あきらめたら、ゲームはそれで終わりですよ。』
安西先生が桜木に伝えたメッセージの強さを知った。
知識・情報ゼロで映画「THE FIRST SLAM DUNK」へ
始めに伝えておくけれど、私はこれまで一度も
「スラムダンク」に触れた経験はない。
少年ジャンプの連載も、単行本も、テレビアニメも、映画も。
テレビのバラエティー番組やSNSで、発信される登場人物の
キャラやトピックス、名言に触れた程度で
スラムダンク偏差値30程度だ。
スラムダンクの知識として持ち合わせているのは、
「桜木花道」「安西先生」そして「流川(るかわ)」という単語のみ。
映画を見る前、予備知識を入れることなく、
情報ゼロの状態で映画館の席に座った。
「希望」と「仲間」、それが人を強くする
作品やキャラクターへの思い入れなど、
一切ない私が映画「THE FIRST SLAM DUNK」を見て感じたのが、
「希望」と「仲間」、それが人を強くする
だ。タイミング的にサッカー日本代表が、W杯決勝Tでクロアチアに
PK戦の末に敗退したその日に見たということの影響もあるが、
スクリーンの中で強豪校に立ち向かう湘北高のプレイヤーが、
テレビの奥で必死に闘う森保ジャパンと何度も重なって、
その度に胸が熱くなった。
高校バスケ界で一線を画す王者的存在の山王工業高に、
湘北高はインターハイで対戦、その試合が進行する。
一時は、20点も引き離されてしまう絶望的な状況になるが、
湘北のメンバーたちの諦めない気持ちや奇跡のようなプレーもあり、
ラスト感動的な勝利を手にする。
ベスト8進出という壁を越えて、「新しい景色」をみようと闘った
サムライブルーの戦士たちが何度も脳裏に蘇ってきた。
敗退濃厚という多くの前評価にあふれた予選リーグで、
W杯優勝経験があるドイツとスペインに逆転勝ちした。
ガチ勝負の世界の舞台で、堂々と「勝利」という結果を手にしてくれた。
仲間を信じ、共に「新しい景色」を目指した森保ジャパン
サッカーファミリーの弛まない努力の結晶だ。
あきらめることなくコツコツと自分がやれることを努力すれば、
望む結果を手にすることができるという希望を私たちに教えてくれた。
「THE FIRST SLAM DUNK」で展開される試合を見ながら、
何度も何度もサッカー日本代表のシーンが蘇ってきた。
映画では、負けた山王のコーチが部員に語るセリフがある。
負けて知ることもある
このセリフが妙に刺さった。
日本代表のメンバーはきっと今は悔しいだろうが、
今回クロアチアに負けたからこそ知ることができた
「新しい景色」への種を手にしただろう。
日本サッカー協会は、2050年W杯優勝という目標を掲げている。
今回の戦いの結果で、笑い話ではない本気の目標だということを
私たちサポーターは、明確に認識した。
映画「THE FIRST SLAM DUNK」ネタバレの感想
このままだとサッカー日本代表の話で終わるので、映画のことも。
無音と歪んだギターで魅せるシーンが印象的だった。
音を消した演出は、私たちの想像を掻き立て、そのシーンに集中させる。
歪んだギターは、緊張感と疾走感を与え、気持ちを高ぶらせてくれる。
観客がいつしか湘北に向けて応援を始める。
スポーツが創り出す一体感に感動を覚えずにはいられない。
サッカー日本代表に熱狂した人やスポーツや何でもいいから必死にやってる人、
そして全力で応援したい人に、この作品はオススメです。
1回目は普通に鑑賞、
2回目以降は、その試合会場にいる観客の一人として
声出し応援鑑賞ができると盛り上がるし、
バスケットボールのおもしろさを体感でき、
Bリーグへの観戦につながるのかもしれない。
八村塁選手や渡邊雄太選手などNBAで活躍する姿を見られたり、
来年はW杯が沖縄で開催されたり、オリンピックでの女子の銀メダルも。
日本でのバスケットボール人気への風が、
映画「THE FIRST SLAM DUNK」で再び追い風となって生まれるだろう。
青春時代を追体験したくなった私が、
漫画全巻読破したくなったことは家族にはナイショw
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