映画「ジョーカー」あらすじ
「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」
母の言葉を胸にコメディアンを夢見る、孤独だが心優しいアーサーは、都会の片隅でピエロメイクの大道芸人をしながら母を助け、同じアパートに住むソフィーに秘かな好意を抱いていました。
精神的な脳の病気を抱えながら、笑いのある人生は素晴らしいと信じ、ドン底から抜け出そうともがくアーサーはなぜ、狂気溢れる“悪のカリスマ”ジョーカーに変貌してしまうのか?
ジョーカーが社会現象?
配給しているワーナーの調べでは、日本の客層は男女比6:4となっているようです。
20代の男性グループや女性同士、カップルでの来場者が中心で、大学生から50代までの幅広い観客層が劇場に足を運んでいるという。
確かに、観に行った会はレイトショーにも関わらず、賑わっていました。客層で目立ったのは、20代のカップルと30代の男同士。女性のお一人さまもいました。
気になったのは、態度がイマイチな人もいたこと。
上映中に出たり入ったりする人やアルコールを飲んでトイレに何度も立つ人。
普段のレイトショーではこんなことないのに。
作品がこういう人たちを引き寄せたんでしょうか。
SNSには、既に複数回鑑賞した人を含め、多数の声が投稿されています。
映画を見た感想
★★☆ 星2つ
ツイッターでも評価が分かれているところにこそ、この映画が魅力的なことを証明している。
映画は、観客が見て初めて作品として受け入れられるのだから、いい評価も、悪い評価も、作品を見てくれたのだから、映画としてはよしとなる。
貧しいなかで懸命に笑顔で生きようとするアーサーは、オープニングから哀れで、いつしか感情を掴まれ、持っていかれてしまう。
そういう環境の中にいるから、貧しさから抜け出せないのかもしれないが、少なくとも時代がそうさせている感じもある。ただ、この中で不平不満を口にしている多くの人が、他人に委ねる人生、つまり自分の人生ではなく、他人の人生を生きているのだから、絶対に幸せにはなれない。
そういうヤツらだから、自分ではなく、自分以外の得体の知れないアーサーに自分の理想を押し付け、悪のカリスマ、ジョーカーを作り出してしまう。
はっきり言って、この映画は怖さを孕んでいる。
触れ方次第で、悪の世界に引き込まれてしまいかねない危うい自分に気づかされるかも知れない。