リコカツ、紘一目線で感じる楽しみ方。咲と幸せになってと願う

ドラマ

前略　緒原紘一さま

ドラマ「リコカツ」が終盤に差し掛かってきました。
1話から毎週欠かさず見続けています。
わたしは、あなたの不器用すぎる優しさと真っ直ぐさに
心を奪われてしまっています。

もっと肩の力抜いてよーーーーーー
何度も何度もそう叫びたくなってしまいます。
咲さんがかわいそうですよ。

運命的な出会いから交際、そして結婚…
自分らしく生きるというしっかりとした考えを
あなたも、咲さんもお持ちです。
結婚直後は自分の価値観をベースに幸せになろうとしましたが、
少しずつお互いを思うようになり、
今、あなたは咲さんが幸せになってもらうために
できることを身勝手に考えています。
咲さんの幸せを心の底から願う気持ちには共感できます。
でも、咲さんの幸せは、紘一さん、あなたが素直になって
咲さんのそばにいることだと思います。
もう、咲さんを泣かさないでください。

ドラマ「リコカツ」あらすじ

ファッション雑誌の優秀な編集者・水口咲（みずぐち・さき）。
大手広告代理店勤務だった父と美魔女モデルと呼ばれる母を持ち、
現代的で自由な家庭で育った自分に正直な女性だ。

そんな咲と運命的な出会いをしたのが緒原紘一（おばら・こういち）。
紘一は航空自衛隊に編成されている航空救難団のエース隊員。
厳格な自衛官一家で育った、絵に描いたようなカタブツ人間である。

自由奔放と生真面目。
まるで正反対な二人は、運命的な出会いをきっかけに
交際ゼロ日でスピード結婚。
華やかな結婚式を終え、幸せな新婚生活が始まると思われたのだが･･･。

同じ家で暮らし始めた二人は、互いの生活習慣の違いや
結婚生活に求める価値観の違いで意見が食い違い、大喧嘩に。
売り言葉に買い言葉で、新婚早々離婚を決意する。

ところが、職場や家族・友人から盛大に結婚を祝福され、
将来を期待される新婚夫婦は、周囲になかなか離婚の決意を切り出せず･･･。
水面下で離婚に向けた活動、「リコカツ」を始めることに。

「離婚は事実において結婚の破壊ではない。
むしろ、結婚を維持する第一条件である」（バーナード・ショー）

「リコカツ」にハマる理由

厚生労働省「人口動態統計」によると、年間20万件が離婚している。
離婚を考えつつも、事情があり離婚していない夫婦も何組もいるだろう。
金曜ドラマ「リコカツ」では、『離婚＝失敗、不幸』ということではなく、
向い合い、お互い言いたいことを言い合いながら、
お互いの人生にとって、どうすればいいのかを考え続ける。

話題となった韓国ドラマ「愛の不時着」を思い起こさせるような
1話のオープニングでわたしの期待値は一気に上がった。
ドラマのような出会いから、交際ゼロ日で結婚を決め、
披露宴を終えた翌日から一気に離婚に進むストーリー。

紘一役の永山瑛太さんの過ぎる演技が新鮮で、
頑固で、愛おしくなる。
そして、咲を演じる北川景子さんの演技が、
良過ぎて、あの時間、咲から目が離せない。
意地らしいまでの強がりが、辛い。
咲さんには、絶対に幸せになって欲しい、
紘一さんといっしょに。

気持ちよすぎる主題歌

「リコカツ」の主題歌は、米津玄師さんが担当。
米津さん自身初となるラブストーリードラマの主題歌で、
ラブソングを書き下ろした楽曲「Pale Blue」がいい。

1話の終盤、雨の中、傘も差さずに落ち込む咲に
紘一がそっと傘を差しだす。
「離婚するのにどうして」という咲に、
紘一は、「今はまだ、夫だ」

そして2話の終盤、山の中で道に迷い、
一人ぼっちで途方に暮れる咲。
足を痛めた咲を背負う紘一に咲は、
「離婚するのにどうして」
「まだ、君の夫だ」

紘一のキメ台詞に被るように流れるのが、
米津さんの「Pale Blue」

♪ずっと　ずっと・・・恋をして・・・

咲が紘一に、
「わたしはまだ、あなたの妻です」
と言って、米津さんの音楽が流れる回もあった。

米津さんの「Pale Blue」に咲と紘一の2人のストーリーが
ドンピシャでいつもそこで気持ちがよくなる。
心のピークを迎える。
そして、次週への期待が高まる。

歌詞をフルで聴くと、
まるで、咲と紘一の心の中を打ち明けているよう
聴いていると、いろいろなシーンが浮かんできて、
涙があふれることもある…

クライマックス、いよいよ最終回へ

瑛太さんのコミカルな動きに笑いながら
見ることが多かった序盤。

離婚に向けて、確実に進んでいたはずなのに、
お互いのことを好きになっていることに
気づき始めた中盤。

そして、自分が相手の幸せを奪ってしまっては…
と自分の気持ちを押し殺して「離婚」したものの、
本当の気持ちを抑えられなくなってきた終盤。
どんな結末となるのか、楽しみだが、
咲と紘一、それぞれの家族のハッピーエンドを
願わずにはいられない。

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