ナイブズ・アウト Knives Out/名探偵と刃の館の秘密、練りに練られたミステリーはネタバレ厳禁級。マグカップの伏線に感動!

映画

前略 三毛猫ホームズを教えてくれた姉さん

「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」のライアン・ジョンソン監督が、アガサ・クリスティーに捧げて脚本を執筆したオリジナルの密室殺人ミステリー。

スターウォーズ好きな私は、どんなミステリーが描かれているのか気になって、気になり過ぎて観に行った。

中学生だったころ、赤川次郎を知ったあの時のように、ドキドキしながら、推理で頭を使った心地よい時間になったよ。

映画「ナイブズアウト」あらすじ

 NY郊外の館で、巨大な出版社の創設者ハーラン・スロンビーが85歳の誕生日パーティーの翌朝、遺体で発見される。名探偵ブノワ・ブランは、匿名の人物からこの事件の調査依頼を受け、現場となった屋敷を訪れる。

 パーティーに参加していた資産家の家族や看護師、家政婦ら屋敷にいた全員が第一容疑者。

調査が進むうちに名探偵が家族のもつれた謎を解き明かし、事件の真相に迫っていく―。

引用 https://longride.jp/knivesout-movie/

 自殺か、他殺か。

 多額の遺産を相続するのは誰か。

実のところ、それだけの話しなんですが、ラストにはスッキリするものの、それまでの埋まらない穴に悶絶すること間違いなし!

優しき正直者が馬鹿をみない

自殺と見られる85歳の資産家の死が、本当に自殺なのか、それとも他殺なのか事件を解決する話しなんだが、遺産の相続が関わり、亡くなった資産家にこれまでもびりついてきた家族のおぞましい本性バキバキの詰り合いが延々と続く。

そんな中、看護師としてこの資産家に雇われていた移民のマルタが、渦中の人となる。大きな館に住む資産家とは違い、慎ましく家族と暮らす彼女を、資産家の遺族たちは下げすみ、この家から手を引くよう、あの手この手で追い詰める。

はっきり言って、この家の人たちは、人の死よりも、それによって生まれる遺産相続にしか関心ごとはなく、身内の死に涙さえ見せない。

ラスト、屋敷のテラスから見下ろすマルタの姿、そして手にしていたカップの言葉が忘れられない。エンドロール観ながら、すーっとする映画だ。

キャプテンアメリカはろくでなし?

この作品の魅力は、俳優の豪華さもある。個人的には、ろくでなしの孫、ランサムを演じるクリス・エバンスから目が離せなかった。

この人って、アベンジャーズに出ているキャプテンアメリカじゃねーか。

それだけで、猛烈に興奮状態、、、ヒーローだった人が、悪いことを考えているヤツに見えてしまうのは、さすが役者だと思わせてくれる。

看護師のマルタにとって、ランサムは敵なのか、それとも味方なのか、脳みそがウニャウニャになりそうな展開に、満足すること間違いなし!

ストーリー展開のテンポの良さと随所に散りばめられた伏線の回収がたまらなく、謎解きしながら鑑賞を楽しめる。

サスペンスミステリーが好きな姉さん、絶対に唸る作品だから見てほしい。

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